生命保険会社の経営状態はチェックしておこう
自分が加入している生命保険会社が破綻した場合でも、通常は生命保険契約者保護機構の援助により、保険契約は一定の範囲で保護されます。ただし、生命保険契約者保護機構が補償するのは、破綻時に補償対象となっている契約の責任準備金の90%が限度です(ただし、高い予定利率の契約の補償限度については、特別な計算式を使って計算した補償率まで)。破綻の手続きに際して保険金や年金、給付金などの支払いが一定期間凍結される、支払われる金額が減ってしまうケースもあります。
できることなら、契約している生命保険会社の破綻は避けたいもの。保険に加入する前に、生命保険会社の経営状態をチェックしておきたいところです。
保険会社の経営状態は、保険会社で毎年作成をしている「ディスクロージャー誌」で知ることができます。ディスクロージャー誌とは、会社の事業年度ごとの業務や財産の状況をまとめた説明書類であり、保険業法によって作成が義務付けられています。一般的には、「○○生命の現状」などの名称がつけられているようです。ディスクロージャー誌は、生命保険各社の本社・支社・営業所や、ホームページなどで閲覧することが可能です。
この書類には、貸借対照表・損益計算書・基礎利益・ソルベンシー・マージン比率・格付けなどの情報が記載されています。
| 貸借対照表 | 決算期末時点における資産・負債・資本の状況といった、会社の財産状況が分かる |
| 損益計算書 | 年間の収益と費用の状況が分かる |
| 基礎利益 | 保険本業からの利益状況が分かる |
| ソルベンシー・マージン比率 | 保険金などの支払い能力が充実しているかどうか(支払余力)が分かる ※一般的には、200%を超えていると十分な支払余力を有すると考えられている(健全性の目安) |
| 格付け | 保険会社の財務力に関する確実性を、アルファベット・記号・数字などによって表したもの ※代表的な格付け会社として、「スタンダード&プアーズ」や「ムーディズ」などがあり、それぞれ評価と定義が異なる |
なお、「社団法人生命保険協会」では、ディスクロージャー誌の見方を解説した「生命保険会社のディスクロージャー虎の巻」を無料で配布しています。また、ホームページの「各社決算発表資料」のページでも、生命保険会社ごとの情報を入手することが可能です。
安心できる保険会社を選択するためには、保険会社の格付けや経営状況を調べておき、破綻した場合の契約者保護制度について確認しておきましょう。
